ペレチカの前で吉岡社長室長(右端)より説明を受けました
党県議団では木質バイオマスの利活用について、羽生市にある金子農機株式会社を訪問しました。金子農機は大正元年創業の歴史ある企業で、主力の穀物調製機器はカネコブランドとして有名です。
木質バイオマス事業においても先がけで、ペレット製造からストーブ、ボイラーシステムまで一貫した事業展開していることから、今日、お伺いしたものです。本社では社長室長の吉岡氏にご説明をいただきました。
埼玉県内では、県立名栗げんきプラザの給湯・暖房用ペレットボイラーシステム、農事組合法人彩の葉グリーンサービスでのハウス暖房機、有馬渓谷観光釣り場の足湯のペレットボイラーなどの実績をもっています。
吉岡氏は実際の事業に携わっている方で、新事業として開拓してきただけに、木質バイオの可能性や課題について、実践的に教えていただきました。ペレットの火の持つ「癒し」の効果や、効率性においては実証値が理論値を超える結果であることなど驚きでした。
ペレット価格が化石燃料の価格で決まる問題では、ペレット自体への補助金制度も課題とのこと。需要に波があり市場が不安定であることなどもお聞きしました。懇談後には、2階ロビーにあるペレットストーブ「ペレチカ」を着火して見せていただきました。
このストーブの特長の一つは天板部分にやかんを置いたり、もちを焼いたりができることで、これは日本人のニーズから生まれたそうです。お話の中で、埼玉県でもかつて木質バイオマス、特にペレットに熱心に取り組んだ時期があったことも知りました。
どんなに良いエネルギーでも、ビジネスにのらなければ持続可能な事業となりません。そこにはおのずと行政に求められる役割があり、県議団としてもそこを今後とも研究していくつもりです。今日は吉岡室長にはお忙しい中本当にありがとうございました。PR