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雇用、営業、くらし守る政治へ…マサツグの奔走記

福島原発事故の収束を、脱原発へ、被災地復興は住民主体で、構造改革の押付けは許されない。政治のベクトルは常に「人間を幸福にする」ために…その想いで見て聞いて語っての走り書き

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障害者は権利主体である。福祉は権利保障である。障害は社会の責任である。

2012.03.03 22:40:53

主催:川口市障害者団体連絡協議会、後援:川口市による「これからの障害福祉を考えるつどい」が青木会館で開かれました。障害者福祉をめぐっては、2006年に施行された自立支援法で、利用料1割負担の応益制度が導入され、障害が重い人ほど負担が増えることとなるなど、経済的理由で作業所へ通えない、一方、作業所は経営が圧迫される事態となりました。

全国の障害者と家族は、自立支援法は生存権を侵害する憲法違反として原告団を結成、全国14地裁で一斉に訴訟を起こし戦いに踏み出しました。その後、自公政権から民主党へ政権交代があり、民主党は同法を廃止して2013年8月までに障害者の意見を尊重して新法を制定することを原告団に確約し、基本合意文書を締結、同訴訟は和解しました。埼玉で戦ってこられた方々もこれで安堵し、同時に、新法をいかに障害者主体で作り上げるか、気を緩めることなくこれからが正念場とがんばってきました。

その後、当事者の参加した部会等で論議が重ねられ(会議に出席すること自体どんなにか大変だったか)ようやく、国連の障害者権利条約と合意文書を柱とした骨格提言がまとめ上げられたのです。
今日のつどいの中心は、
平野方紹日本社会事業大学准教授による「今後の障害者福祉の動向とわたしたちの取組みの課題」と題した講演で、先生の話しに学びヒントをもらい又がんばりましょう、というものでした。

平野先生は冒頭、骨格提言について触れ、
支援選択権と支援請求権の保障、保護の対象から権利の主体へ、医療モデルから社会モデルへ、を明確にしたことは大変重要だとし、反対だけの運動から主体的・建設的な運動に転換した、と述べました。問題はその後で、すでに先日の新聞等で報道され、私自身も読んで驚き怒り心頭となったのは、厚生労働省が明らかにした新法案です。骨格提言がまるで反映されておらず、しかも自立支援法の廃止は見送られ、名称を変えるなどの改正にとどまった新法案となってしまったことです。これは国を信じて和解に応じた原告団、すべての障害者と家族への裏切りです。

平野先生はこの問題で、なぜ民主党政権は約束を反故にしたかについて、民主党は障害者福祉制度の見直しについて所要額を400億円と見積もったが、骨格通りに行うには2兆円も必要と分かり、自公も賛成し実現可能な改正へと転換した、お金が理由だったとの説明でした。私はそれを聞いた瞬間は、2兆円の財源提案ができなければ障害者の皆さん方の目指した提言は夢で終わってしまうのか、と思ったのですが、理想は実現するためにあるし、今、社会保障と税の一体改革で問われる財源問題からも、ムダをなくし納税の応能負担によって財源はつくれる、そうした立場に立てば、骨格提言の実現も可能となるはず、と考えながら話しの続きを聞きました。

先生は最後に、
骨格の大事な点は、こうして欲しいと言えたこと、こうして欲しいの基準ができたことです。と強調されました。
講演後、訴訟の原告団のお一人も発言されましたが、国の裏切りにめげず基準をもったこと、全国の仲間と連帯していること、そこに確信をもって引き続いてがんばりましょう、と決意を述べられておりました。本当に頭の下がる思いです。短い時間でしたが本当に深いところで学ばさせていただきました。
ご案内をして下さったMさん、ありがとうございました。

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