雇用、営業、くらし守る政治へ…マサツグの奔走記

福島原発事故の収束を、脱原発へ、被災地復興は住民主体で、構造改革の押付けは許されない。政治のベクトルは常に「人間を幸福にする」ために…その想いで見て聞いて語っての走り書き

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鶴ヶ島の県農大跡地にIHI(旧石川島播磨重工業)が進出、工場の実態は?

2018.08.26 14:04:25

約40ヘクタールの農大跡地

       農大跡地へのIHI誘致をどう考えるか

                   

                        2018820

                    日本共産党埼玉県議会議員団

 

〇 はじめに

先の6月定例会一般質問で党県議団は、鶴ヶ島の農大跡地利用についてとり上げた。その主旨は、跡地は農大創立の歴史からも、地元住民・自治体に喜ばれる利用とすべきであるが、県は先端産業誘致としている。すでにIHI(旧石川島播磨重工業)が進出との報道。IHIは自衛隊航空機のほとんどのエンジン生産を担っている重機メーカーであり、跡地利用が軍需工場の誘致となってはならないと考え、事の真意を質したものである。

答弁に立った産業労働部長は、仮に民生用に作ったものであっても軍事用に転換されることはあるとして、軍事に関わることを否定しなかった。なぜ、民生専用と断言できなかったのか、これは重大な答弁と言える。その後、IHIが誘致企業選定での優先事業者に決定したことからも、IHI進出の真相を明らかにし、広く県民に知らせる必要があると考える。しかし、県当局がIHIに関する情報を出そうとしないことから、党県議団としても、航空機事業に関わる情報を独自に収集し考察するものである。

 

(1)航空宇宙事業の現状と今後

日経新聞20188月報道

航空機エンジン市場の拡大が続いている。アジアを中心とした旅客需要(民生)の拡大を背景に、今後市場は大きく成長する見込み。

エンジン市場では、海外の3大メーカー=米ゼネラル・エレクトリック(GE)、英ロールス・ロイス、米プラット&ホイットニー(PW)が占有し、日本勢(三菱重工、川崎重工、IHI)は、共同開発パートーナーで存在感を高めているものの、ビジネスや開発の主導権は3大メーカーが握っているのが現状。

日本航空機開発協会の2018年から37年まで、今後20年の航空機需要予測では、37年に17年比1.8倍の39867機に拡大見込み。エンジンは1機当たり2基あるいは4基搭載され、機体価格の約2割相当を占める。

エンジンは機体と異なり、消耗が激しいため、アフターサービス需要が大きい。補修部品やサービスは価格競争の影響を受けにくく収益性が高い。ただ、ハイリスク・ハイリターンな事業でもある。エンジンの開発期間は長期化し、開発・生産技術の高度化も進むため、巨額の投資に耐えられる財務基盤を求められる。

その結果、航空エンジン業界は、GEを筆頭に、ロールス・ロイス、PW3大メーカーで6割以上のシェアを占め、日本勢、三菱重工、川崎重工、IHI3大メーカーの下請け的存在となっている。

こうした中、三菱重工は、民間ジェット機「MRJ」で、航空機分野に足掛かりを築こうとし、IHIは、20186月、航空自衛隊の次期戦闘機への採用を想定した最先端エンジン「XF9-1」の試作品を開発し、防衛装備丁に納入した。

 

★参考その1 「空白の7年」…日本は戦前、航空機大国だった。戦後、GHQが航空禁止令を発令し、解除される1952年まで航空機産業は発展の機会を失った。この間、世界ではエンジンのジェット化が進展し、日本勢は技術革新の波に乗り遅れた。航空機業界で「空白の7年」と呼ばれ、負の遺産を今も引きずる。

 

(2)IHIの航空エンジン事業について(会社のHPから、IHIによる広報)

事業内訳

   航空エンジン・・・防衛エンジン

         民間航空エンジン

   防衛機器システム

   ロケットシステム・宇宙利用

    全従業員3255人(20144

関係工場…東京・瑞穂工場、広島・呉第二工場、福島・相馬第一、第二工場

連結売上高…2012年 3385億円 2014年 4100億円

航空エンジン売上では、民間航空エンジン事業が着実に成長

 

〇防衛システム事業

  航空機関連の防衛予算推移

    安全保障ニーズの高まりを背景に予算は増加傾向

  防衛システム事業受注高推移

    F135など、新製エンジンの拡大とアフターマーケットビジネスの確実

な取り込みにより、一定規模の受注を推移。

  IHIにおける防衛省向け航空機エンジン事業の推移(戦闘機エンジン)

    防衛省航空自衛隊によれば、1970年代のF4戦闘機からF15J

    F2、そして、F35A戦闘機へと推移し、そのエンジンも、J79ター

ボジェットエンジンから、F100F110、そして、F35AF135エン

ジンの主たる国内製造企業として選定される。

(自衛隊ジェットエンジンの量産企業)

    2013年度に、17部品の国産化準備契約を締結、将来戦闘機の研究開発

エンジン=次世代ハイパワー・スリム・エンジン、先進技術実証機搭載

エンジン XF51

テーマ:地方自治体/ コメント(0)/

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