3・11まで無感心だった著者がイチから学んだ原発問題
午後、雨はあがったものの底冷えのする青木会館ホールで行われた川口革新懇フォーラムは、雨宮処凛さんのお話しで大いに盛り上がりました。フォーラムのテーマは「生きづらさ、貧困、そして連帯」です。
自己紹介から始めた雨宮さん、2006年イタリアでのメーデー、そこでプレカリアートを知ることとなったそうです。プレカリアートとは生活も職も心も不安定に晒される人々(不安定労働者)の呼称です。貧困というと若者と連想しがちですが、高齢者や働く女性の貧困も深刻との指摘でした。シングルマザーの貧困率は50%以上です。
家電量販店で働く若者が、売上の目標達成ができてないと上司から靴で踏みつけられても、こんな自分を採用してくれた会社に感謝していますと言う。50社~100社もの会社に落とされれば、ひどい会社でも救われたと思ってしまう。最低限の自己肯定感をもたないと人は怒れない。そこすら持たされない・・・一番の生きづらさ、だと雨宮さんは指摘します。
3・11以降、被災地にも何度も足を運んでいるそうですが、今、被災者へのバッシングが始まっている。その背景にあるものを見ていくことが大事です。の指摘に、先日訪問した双葉町の井戸川町長のお話しと重なって聞きました。
会場からの質問にも答え、「明るい話しはありませんか?」の問いに、政治への関心が薄いと言われる若者が、原発反対デモに今や1万人も集まること。フェイスブックやツイッターで世界と瞬時に連帯できることなど、変化の起きていることが紹介されました。
雨宮さんは現場に直結して活動されています。お話しの力強さと洞察力に学ぶことの多いフォーラムでした。私も川口革新懇の代表世話人ですが、議会開会中で何もお手伝いできませんでした。役員のみなさん有難うございました。PR