第3次分の24550筆の署名を提出する患者家族や存続を求める各会の皆さん(県庁内)
読売新聞7月7日付に「小児医療センター全機能移転」の記事が掲載されたことで、患者家族に衝撃が走りました。現在地への存続を求める患者家族や各地の存続を求める会では、これまで一貫して患者家族を置き去りにした一方的な事業推進は行わないこと、情報開示と十分に意見要望を聞くことを求めてきただけに、この記事は許し難いことです。このような中での今日の署名提出でした。
第3回目の今日、何と、24550筆もの署名が提出され、これまでの53402筆と合せ77952筆となりました。さらに岩槻区自治会連合会の署名45000筆を加えると総計12万2千筆を超える膨大な数となります。
県当局との懇談では記事内容の真価が問われ、担当者は県の方針とは違うと説明しました。今回では初参加の家族も来られ、「入院患者はアンケートもなかった」「切捨てられた」「風邪くらいでも近所の病院では診てくれない」「今のセンターへ行くのも途中で車を停め2回も吸引をしなければならない」など、難病のお子さんをもつお母さんから涙ながらの訴えです。また、朝の通勤時間に電車や自動車に県職員も一緒に乗って実際に体験してもらいたい、の要望。誰が聞いても当たり前の要望に、県側はまともに応えようとしません。
参加者からは次々と意見が出されましたが明確な回答はなく、全くと言っていいほど患者家族という当事者を排除しての事業推進であることが浮き彫りになりました。移転ありき、建設ありき・・・誰のための医療センターなのか?県当局との溝は深い。
懇談の最後に家族の一人はこう言いました。「かつて県政にも温かい政治があった、今は無い。小さい命を救えないなら県民の命は救えません」と。また別の方は、「でも、こういう声を上げ続けたから知事は機能の一部を残すと言った、これからもがんばりましょう・・・」と。 どの発言も重く深く胸に落ちるものです。こどもの命を守る戦い、まだまだ諦めてはなりません。まさにこれからです。PR