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雇用、営業、くらし守る政治へ…マサツグの奔走記

福島原発事故の収束を、脱原発へ、被災地復興は住民主体で、構造改革の押付けは許されない。政治のベクトルは常に「人間を幸福にする」ために…その想いで見て聞いて語っての走り書き

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公開研修会「震災がれきの広域処理を考える」

2012.05.25 19:56:48


講演する田口正己立正大学名誉教授

党県議団は今日、公開研修会「震災がれきの広域処理を考える」をさいたま共催会館で開催しました。県内の各自治体議員や研究者などで会場は満席でした。埼玉県は岩手県野田村の木くずの受入れを準備していることから県当局にも出席を願いし、県環境部資源循環推進課の青木副課長より説明をいただき、講演はゴミ問題の第一人者と言われる立正大学の田口正己名誉教授にお願いしました。

先生は、災害廃棄物は大きく3種に区分されること。広域処理は一般廃棄物を前提としたがそういう範疇で正しかったのか。国による法的裏付けが半年遅れてしまった。量が膨大で現地で処理できないと言うが最初の数値はバブルだ。国が平成26年3月末までに処理すると期限をきったことが問題、最初から災害廃棄物として国に責任があった、その責任逃れとも言える。さらに先生は、仙台市などの取組みを紹介しながら、年限を定めず域内処理を増やすことは可能であり、リサイクルも可能のものもある。などとし、この問題の考え方の視点を様々にお話しいただきました。

質疑の入ると参加者から次々手があがり、がれき処理が進まないから復興ができないと言えるのですか?、住民合意は可能ですか?、処理費用は?、自区内処理か広域処理かの二者択一でないのでは?、国際ルールとの関係は?等々、質問が出されました。青木副課長と田口先生に応えていただきましたが、田口先生の「住民合意は今のままでは無理です・・・」との断定的な回答に、「エエ~」と、会場からはため息とも苦笑ともいえる反応が起きました。先生は
「丁寧に説明するしかありません」と付け加えました。私は司会進行役でしたが、広域処理に賛成・反対はあっても現在の知見の中で、正直に丁寧に住民に情報を伝えることが基本だと、あらためて確信させられました。

それにしても先生がお話しの冒頭で、「政治も、行政も、研究者も国民に信頼されていないのです。・・・」の指摘は胸に刺さりました。今日の研修会ですべての疑問が解消された訳ではありません。しかし、たくさんのヒントは得られた研修会となったのではないかと思います。田口先生、青木副課長、そして参加された皆さん、ありがとうございました。


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