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雇用、営業、くらし守る政治へ…マサツグの奔走記

福島原発事故の収束を、脱原発へ、被災地復興は住民主体で、構造改革の押付けは許されない。政治のベクトルは常に「人間を幸福にする」ために…その想いで見て聞いて語っての走り書き

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陸前高田市の県立高田病院(仮病院)を訪問

2012.05.16 22:46:05


陸前高田市役所前から望む街の現況

15日午後は陸前高田市を訪れました。中里前市長宅でお線香をあげさせていただき、地元の藤倉市議さんと合流、住田町の佐々木町議にも同行してもらい県立高田病院の仮病院を訪問、小雨の中を鈴木吉文事務局長が迎えて下さいました。プレファブの診療所で午後3時でしたが、まだ大勢の患者さんにスタッフの方が忙しくしている中、お邪魔をして申し訳ない思いでいたところ、わざわざ石木幹人院長が応対して下さいました。

高田病院は4階建だったのですが、院長先生のお話しでは押し寄せてくる津波に追われるように階段を使って3階から4階へ、そして、屋上へと避難、その間に流された人もいて、一晩を屋上で過ごし、ようやくヘリで救出されたそうです。院長先生自身ご夫人を亡くされています。当時のことを話されること自体お辛かろうに申し訳ありませんでした。

津波ですべての機能を失った病院ですが、先生はすぐさま避難所を回り他の先生に呼びかけ治療に駆けずり回ったのでした。日ごろから県当局や地域間での医療連携ができている実績があったため、早期に仮の診療所を立ち上げることに繋がったようです。こうした点は埼玉県も大いに学ぶ必要があります。本当に頭の下がる思いでお話しを聞きましたが、帰り際、私は院長先生に思わず「身体に気をつけて下さい」と言ってしまいました。

大災害が発生した時、衣食住は勿論、医療は待ったなしの課題です。そうした事態に必要なのは「人」「マンパワー」ではないかとつくづく感じました。
陸前高田の壊滅した街を前にしてはコトバは見つかりませんが、今回お会いした方々の復興へ一生懸命に歩き始めている姿に触れ、やはり来て良かったと思えました。今回の岩手県視察では本当に多くの方々にご協力いただきました。感謝申し上げます。
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