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雇用、営業、くらし守る政治へ…マサツグの奔走記

福島原発事故の収束を、脱原発へ、被災地復興は住民主体で、構造改革の押付けは許されない。政治のベクトルは常に「人間を幸福にする」ために…その想いで見て聞いて語っての走り書き

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群馬県の小水力発電を視察

2012.09.23 21:27:10


群馬県谷川温泉地内の小水力発電

埼玉県及び群馬県で小水力発電の研究開発等に関わっているメンバーと22日、群馬県内の4施設を視察してきました。メンバーは大学の講師、建築家、NPO、機械製作者ら様々です。

まず最初は上毛高原駅に近い
NPO月夜野運営する小水力発電を訪問しました。名前はピコ水力発電所、代表の星山さんはこの地にセカンドハウスを建てて20年、地元の方々との信頼関係を築いてきました。実はこの地元との信頼関係が小水力発電の重要なカギとなっています。それは「水利権」に関わるからです。星山さんは農事組合から許可をとっています。最大800ワットの発電量が可能ですが現在はその半分程度。発電機はカナダ製ですが、建屋や基礎、フレームなどすべて地元で調達し地元の職人によって作ったそうです。ここに小水力発電の魅力の一つがあります。地元の人と一緒にプロジェクトを進めていくこと自体に大事な意義があります。

次にピコ第二(
虹の谷タニガワピコ水力発電所)を見学。谷川温泉にあり管理者のHさん(ペンションのオーナーです)が迎えにきてくれました。写真はピコ第二です。500ワットの発電中でした。発電機はシンプルですがノズルには改良の余地があるとのこと。

3番目は前橋市の
「清流の里」小水力発電所です。ここは落差1.5メートルをつくり1号、2号と2連式となっています。0.5kw×2で最大1kw、使用水量は毎秒0.07㎥、回転数1200rpm,形式は、低ヘッドマイクロ水力発電機、カナダのパワーパル社製です。群馬県の「新エネルギー導入モデル支援事業」に採択され、23年3月の完成の発電所です。取水口でのごみなどの処理に知恵を絞っているとのこと。以前は水車を回していた水利を利用した施設ですが、昔から村の人々の協力を得ながらやってきたので「水利権」をクリアーできたそうです。ここの水量は豊富で1年365日の発電が可能ですが、発電された電気は自己施設用です。

最後に桐生市の
利平茶屋水力発電所を視察。ここは前の3機種に比べ本格的です。林野庁と東京電力の「国有林野における自然エネルギー発電推進のための協同研究」として事業化された発電所です。勿論、群馬県の補助も受けています。旧黒保根村が事業主体として平成16年に2414万円で建設しました。発電型式は流れ込み式でオーストリア製ペルトン水車を使用、出力は最大22kw、使用水量は最大毎秒0.0456㎥、すごいのは年間の発電量が11万kwh、設置されているキャンプ場での消費に1万kwhを、余剰電力となる10万kwhについては売電しているそうです。

時間が無くなり上流の取水地点を見られなかったのは残念でしたが、資料によれば、堰堤の水だまりに濾過装置をつけたU字フリュームから取水しています。埼玉県でも堰堤のある所なら可能ではないかと思いました。小水力発電では作ったあとのメンテを誰が行うのかの課題もありますが、地域力を引き出す発電であることは確信できました。

民間レベル、市民レベルでの小水力発電への挑戦を行政がサポートする形が望ましいと思いました。今後の埼玉県政に生かせる多くの経験を学ぶことができました。群馬の皆さんには全く面識もない私たちを快く受け入れて下さり、懇切丁寧にご説明いただきました。本当に感謝です。ありがとうございました
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