鋳型に流し込む 自在の形をつくれます(辻井製作所)
少子・高齢福祉社会対策特別委員会のみなさんが、川口市の株式会社辻井製作所を視察され、私も地元県議としてご一緒させていただきました。(株)辻井製作所は鋳造のトップメーカーです。耐酸高珪素鋳鉄「アリロン」は国内独占製造メーカーで高い技術と品質を誇り、さらに、IT経営企業としても有名です。
そこになぜ少子・高齢福祉のみなさんが視察かと言えば、同社は高齢者雇用にすばらしい実績をあげているからです。
辻井社長のご説明では、定年後も希望者は全員雇用し、その後も希望すればいつまでも勤務でき、現在、最高齢者は勤続70年で84歳、工場長を経て今は主任指導員とか、さらに勤続60年で78歳前後が二人。リーマンショックの時でも昇給をし、リストラはやったことがない、定年後も年金を含め現役と同じ手取り収入を保証しています。
さらに、社員食堂の食事は一食50円、制服は7着支給、クリーニングは会社もち、年2回の健康診断、適時産業医による検診、勤務時間は8時から5時まで、もはや3Kの職場ではなくなった。と、辻井社長。ニコニコ笑顔で話されます。
社長の一言ひとことに委員のみなさんからは感嘆の声が。首切りがなく収入も保証される・・辞める従業員がいないはずです。
経営は大丈夫?・・・造っているものはみなオンリーワンの製品。強いはずです。ベトナムからの研修生も大勢受け入れています。IT化されているので素人でも即戦力となるそうです。
「技術の継承はどうされているのか?」の質問に、辻井社長は「技術の継承はいらない」ときっぱり回答。驚きの発言でした。
社長から説明がありました。「何をつくるか、造るものを変えていくことです。今や溶融は誰でもできます。足し算と引き算ができればいい、後はコンピューターがやってくれる」と、明快です。
目からうろこの視察となりました。ものづくりの現場って本当にすばらしいですね!
委員のみなさん、そして、(株)辻井製作所様、今日は本当にありがとうございました。PR